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「live and die」オフィシャルインタビュー更新!


ーーデビューからまもなく1年です。この1年間で印象に残っていることを聞かせてください。

XAI デビュー前からずっと音楽は好きでしたけど、この1年で“音楽”への関わり方が、ファンから、プロのシンガーという関わり方に変化しました。その中で、やはり、一番大きい経験だったのは、中野雅之さんのスタジオに通って、この1年間、すごく長い時間コミュニケーションを重ねて、音楽制作というものに携わってきたことだと思います。

ーー1stの「WHITE OUT」、2ndの「THE SKY FALLS」、3rdの「live and die」と、すべてのシングルでBOOM BOOM SATELLITESの中野雅之さんにサウンドプロデュースを担当していただきました。その中で今回の3rdの制作では中野さんとはどのようなコミュニケーションをしてきましたか。

XAI 今回は「アニゴジ」全三章の最終章で、一つの区切りという気持ちがありました。今後いつご一緒できるかもわからないという中で、「今回はどんな甘えも許さない」という気持ちで臨んでいました。
中野さんにも「これで中野ミュージックは卒業だよ」ということで、「今までは助言をすることも多かったけど、これからは自分でもっと深く考えて、進んでいかなければいけないよ」ということを言っていただきました。
また、世の中に作品を出すということは責任が伴うことだということも教わりました。人間としても、アーティストとして、XAI自身のエゴが強いのは時として邪魔になるので、そういったものを否定して破壊して純粋な表現を追い求めていくという作業だったと思います。

ーー今作では表題曲「live and die」の作詞を担当されています。これは、どういった経緯で作詞をすることになったのでしょうか。

XAI 楽曲制作の過程では、毎回必ず楽曲のデモを聞いた後に、仮詞を自分であてるというプロセスを踏んでいます。今回もデモを聴いて仮詞を書いたのですが、そのときに、どうしても自分で歌詞を書きたいと思ったんです。
それで、一度書いた仮詞を何度もブラッシュアップして中野さんに提出して、作詞をしたいということを直訴しました。

ーー作詞をするという経験はXAIさんにとってどのようなものでしたか

XAI 歌うということだけではなく、表現をするということは、自分以外の全員の人に批評され判断されることで、なおかつ、お客さんはお金を払って楽曲を購入しているので、厳しい批判にさらされても文句は言えません。
そういった部分で、表現をすることの厳しさは今回痛感しました… だから、まだ作詞をすることを楽しむという領域にはいけていないと思います。
ただ、今回の「live and die」の歌詞は、アニゴジのストーリーや、中野さんとのコミュニケーションの中で蓄積された自分の中のイメージをすごく純粋に言葉にできたと感じています。今回のこの楽曲は、今後のアーティスト活動においての一つの基盤というか道標になるものだろうなという確信を持っています。
そういう経験ができたことはすごく貴重でした。

ーーあらためて、「live and die」はどういった思いを込めて歌っているのか教えてください。

XAI 「WHITE OUT」と、「THE SKY FALLS」は、作品の世界に寄り添って作品の一部になるということに全力を尽くしていました。今回の「live and die」でもそれはもちろん大事にしているんですが、それに加えて、XAI自身から発せられる問題提起というか、想いを込められたと思います。
歌詞にも、「私たちって若すぎて恐れ知らずだったのかなぁ…」みたいに問いかけをこめている部分もあります。「I was the king under the control」という歌詞は、ゴジラのことでもあり、ハルオのことでもあり、私のことでもあります。あとは、デモを聴いたときにすぐに思い浮かべた、暗闇の中を落ちていって、そのときに魂が燃え上がり、生を実感するというイメージも歌詞に表現しています。「暗闇の中に光がある」、「絶望の中に希望がある」というメッセージも曲の中に込めています。
今回の楽曲は、自分が作詞をするということで、楽曲に込められる想いやメッセージに深く関与できたと思っています。ですので、歌うときはその想いやメッセージが聞いてくれる人にちゃんと届くように願いながら歌っています。

ーー「エバーグリーン」については、引き続き、中野さん、蒼山さんとのお仕事ですね。今回、蒼山さんとはどういった会話をされましたか。

XAI 今回、「エバーグリーン」は挿入歌だったので、希望と絶望のないまぜになった非常に重要なシーンに流れる曲をどういった言葉にするか、幸子さんも苦労されていたと思います。そのような中でも、第一章、第二章と同じく、私の歌でお客さんにどうドキッとしてもらうか、ハッとしてもらうかということは、とても大事にしていただいたと思います。
 「グッドバイ エバーグリーン」という歌詞があります。万事は移り変わっていくものだから、自分の中でとても大切だったものが、次の瞬間には形を変えてしまうというのが、世界の法則です。でも、それは決して悲しいことではなくて、新たに一歩踏み出すときの希望だとも考えられます。「グッドバイ エバーグリーン」はそうやって一歩踏み出すときのおまじないというかキーワードみたいにとらえてもらえるといいねということを中野さん、幸子さんと制作の過程でお話ししていました。

ーー「エバーグリーン」はどういった思いで歌われていますか。

XAI 1st、2ndとお仕事させていただいたタッグですので、なんの疑いもなく、シンガーとして、中野さんと蒼山さんが作ってくれたものを表現するということに徹しています。
「live and die」は楽曲制作にXAIという要素が入っていますが、「エバーグリーン」ではそれを一旦クリーンにして歌っているというイメージです。

ーー劇場アニメーション「GODZILLA」シリーズ、いわゆる「アニゴジ」も、第三章の「星を喰う者」で完結となります。「星を喰う者」のストーリーについてはどう思いましたか。

XAI とことんまで登場人物を絶望に追い込むというか、手を抜かずに極限の状況に追い込むのだなと思いました。
特に、ギドラが登場するシーンの恐怖は心に残っています。
劇中でハルオが背負わされるものは逃げ場のないものですし、そういったものを背負わされるのは絶望的だなと思いました。
この映画の終わりは決して明るく楽しいものではなく、辛く苦しいものだと思います。その中で、最後に流れる主題歌が光として、絶望の中に希望があるということを表現できていたらうれしいです。

ーーこの映画、このアニゴジシリーズの結末について、思うところはありますか。

XAI 言葉を選ばずに言うと「マジか!」という感じ(笑)
みんなこれを見て、いろんな意見があると思います。
私は女性なので、とても男性的なストーリーというか、「どうしてなの!?」と思いました。「子供も作ったのに…」みたいな。なにかを全うしているけど、ある部分では無責任だなと…
自分の中に矛盾があって、ある意味人間らしいというか、問いかけに近いラストだと思いました。

ーー前作の際に「Girls Award」と全国5か所をめぐるリリースイベントを行っていらっしゃいました。今回も全国各地でリリースイベントが行われるとお伺いしておりますが、人前で歌うということについてはどのように感じていますか。

XAI 慣れるというには程遠いですが、中野さんとご一緒する中で、表現とはなんなのかということをすごく考えてきました。楽曲を作る時は、作り手のモノだけど、一度手を放してしまうとそれはお客さんのモノです。お客さんは私の緊張を見に来ているのではなく、音楽を楽しみに来るので、ステージの場では一旦自分をクリーンにして、純粋に音楽を届けるという、表現の純度が大切だと思っています。
そうすると、とても単純なことなんですが、音楽を聞いてくれる人と、音楽の楽しさをシェアしたい、音楽を楽しみたいという気持ちが大切だと思っています。

ーーライブを熱望するファンの方も多いと思いますが、ライブはやりたいと思いますか。

XAI ライブはやりたいです。世の中には素晴らしい曲がたくさんあると思うので、それをどう表現すれば楽しんでもらえるのかということにやりがいを感じるので、ライブは挑戦したいと思います。

ーーXAIさんにとって音楽が「歌うこと」から「表現すること」に変わっていった1年だと感じました。あらためて、この1年間を振り返って変わったことを聞かせていただいてもよいでしょうか。

XAI 自分の中に存在していた音楽がもっと大きなものになって、形を変えたという感じです。
「THE SKY FALLS」のときにリリースイベントで全国を回らせていただきました。そのときに来てくれたお客さんと触れ合って、本当に自分の音楽が他の人の力になっているんだと感じて、届けたいところに届いているんだと実感しました。自分のものだと思っていた音楽が、他の人の力になっているんだと実感できたのはとても大きな経験だったと思います。
自分を表現するということは、自分をさらけ出すこと、内面を露見することです。それはとても怖いことだったのですが、中野さんとのコミュニケーションの中で、それが責任を伴うことなのだということを痛感しました。そのような経験の中で抜きん出た表現に対する欲求というか、自分に対して求める表現のハードルが格段に上がったと思います。

ーー最後に、今後の目標を聞かせてください

XAI 今回、「live and die」という曲を書いて、それが今後のアーティスト活動の軸というかアイデンティティーみたいなものになると思いました。この歌詞はあくまで表現の末端の部分で、自分が芯の部分でどう思っているかということはまだ明確にはわかりませんが、「live and die」という楽曲が自分の中の芯につながっているのは間違いないと思っています。
あと、デビューから1年経って、一周回って非常にシンプルな自分に戻ってきたという感覚があります。辛くて音楽が嫌いになりかけていた時期もありましたが、純粋に、聞いてくれる人と音楽を楽しみたいという気持ちが強くなりました。
中野さんには「中野ミュージックは卒業だけど、僕はずっと見ているから」と言われました(笑) 中野さんと過ごしたこの1年間が嘘にならないように、今後もがんばっていきたいと思っています。

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